[レビュー]DELL Inspiron 15 AMD (3535)はコスパの良い持ち運びに便利な15.6インチノートPC
DELL Inspiron 15 AMD (3535)は、15.6インチのノートパソコンとしてはとても軽くて持ち運びに便利です。
最新のCPUを搭載していて性能が良く、しかも上質なデザインでプライベートから仕事まで幅広く使うことができます。
価格も10万円を大きく切り、とても購入しやすい価格帯です。
実際にDELL Inspiron 15 AMD (3535)を使ってみましたので、レビューをご紹介します。
詳細はこちら → Inspiron 15 (AMD)(直販サイト)
DELL Inspiron 15 AMD (3535)の特徴
DELL Inspiron 15 AMD (3535)には下のような特徴があります。
良いところ
・15.6インチノートPCとしてとても軽く、持ち運ぶこともできる
・快適に使える性能
・爽やかなカラーとスリムなデザイン
・最安6万円台からの購入しやすい価格帯
・バランスのとれたポート類
気になる点
・USB Type-Cポートはデータ転送のみ
・顔認証、プライバシーシャッターは非搭載
これらについて、以下で詳しく解説しています。
15.6インチのノートPCとして持ち運びできるくらい軽い
DELL Inspiron 15 AMD (3535)は15.6インチのサイズのノートパソコンです。15.6インチというと重いというイメージがあるかもしれませんが、DELL Inspiron 15 AMD (3535)は実測で約1.60kgと驚くほど軽くできています。

15.6インチのサイズがあると画面が広くて作業がしやすいので、自宅やオフィスに据え置いて使っている人も多いのではないかと思いますが、このくらいの軽さになると、必要に応じて持ち運ぶことができるようになります。
自宅の自室やリビングで場所を変えてPCを使うというようなことが簡単にできます。また、最近はテレワークや在宅勤務を進める企業が増えていますので、仕事がしやすい15.6インチのノートPCを持ち歩くということも十分にできます。ただ、それでも長時間の移動であったり、毎日のように持ち歩くのは疲れるかもしれませんので、比較的短時間の持ち運びであったり、車での移動、そして持ち運ぶ頻度が少ない場合に使いやすいでしょう。
大きさの確認をしてみましょう。A4ノートと比べると大きくなるのですが、奥行きは従来の15.6インチノートPCよりもだいぶコンパクトにできています。

本体の厚みはとても抑えられていて、スッキリしています。A4よりも大きくても、厚みが抑えれれている分、デスクの上に置いても圧迫感がありません。

下の写真は、筆者が実際に使っている仕事用のカバンに入れてみたところです。A4ノートよりも少し大きめのものが入るカバンであれば、簡単に入れることができます。スリムなので、スペースにも余裕があります。私物を入れることも問題ありません。

趣味も仕事も快適にこなせる性能で
DELL Inspiron 15 AMD (3535)はAMD製の最新のCPU(Ryzen 3 / Ryzen 5 / Ryzen 7)を搭載しています。
Ryzenシリーズは性能が高くて快適に使えるだけでなく、インテル製のCPUを搭載したパソコンよりも価格が少し安くなるのが魅力的なポイントです。
プライベートで使う場合、ネットショッピングをしたり、動画鑑賞やブログの更新、SNSに投稿したりするというようなことが簡単にできます。仕事で使う場合も、メールの送受信はもちろんのこと、WordやExcel、PowerPointなどを使った書類や資料の作成が簡単にできます。
Ryzen 3 / Ryzen 5 / Ryzen 7について、いずれのCPUもこれらの作業を快適にこなすことができます。
ただ、Ryzen 3についてはRyzen 5やRyzen 7に比べると性能は低めです。そのため、インターネットや動画鑑賞、メールやWord、Excel、パワポなどの軽めの作業が中心で価格を抑えて購入したい人は、Ryzen
3でも良いと思います。
Ryzen 5にするとスタンダードな性能、Ryzen 7はRyzen 5よりもさらに高い性能になります。バランス良い性能が良ければRyzen
5、少しでも高速に作業したい場合はRyzen 7を選ぶのが良いかと思います。
プログラミングなどの負荷のかかるような処理を行うことを考えている場合は、Ryzen 5やRyzen 7がおすすめです。
価格については、Ryzen 3 / Ryzen 5 / Ryzen 7のいずれのCPUを搭載した製品でも10万円を切ります。最安で6万円台から購入できるので、非常にコストパフォーマンスが良い製品です。
プライベートでも仕事でも使いやすい上質なデザイン
DELL Inspiron 15 AMD (3535)には2色のカラーモデルが用意されています。今回は、プラチナシルバーのカラーモデルを使用しています。
プラチナシルバーのカラーモデルは、とても上質なデザインのノートパソコンに仕上がっています。プライベートで使うのにも、仕事で使うのにもマッチしていて、とても使い勝手が良いです。
まず、トップカバーのカラーはシルバーとなっています。アルミニウム素材が使われていて清涼感のある色合いです。
ディスプレイを閉じても本体がスリムにできているので、圧迫感なく使うことができます。
ディスプレイを開くと、キーボードとディスプレイのフレームがブラックとなっています。落ち着いた感じで作業ができます
各側面です。




快適に入力できるキーボード
15.6インチの大きさがあるので、キーボードはゆったりと使えます。テンキーも搭載されていて、数字や金額などの情報を入力する時に便利です。

アルファベットや数字、スペースやShiftキーなど、特に問題はありません。一番上の列には、音量の調整キーやディスプレイの明るさ調整キーなども搭載されています。

Backspaceキーと左隣のキーがくっついています。少しだけ「\」キーが小さいので、入力する際は目視で確認した方が良いかもしれません。ただ、小さすぎるということはないので、慣れてしまえば問題なく使えるでしょう。
テンキーはスタンダードな構成になっていて使いやすいです。

タッチパッドです。広くて使いやすいです。

ディスプレイ
ディスプレイのフレームが上下左右ともに細くなっているので画面占有率が高く、作業に集中しやすいです。また、見た目的にも良いですね。このフレームの細さがサイズのコンパクト化と軽量化につながっています。
色域はそれほど広くはありませんが(sRGBカバー率は62.2%)、ネットやメールの送受信、WordやExcelを使った書類作成作業などの一般的な用途には問題なく使うことができます。

広視野角液晶が搭載されているため、角度を変えて画面を見ても色が変わって見えたりすることもなく、綺麗に表示されます。見やすいディスプレイです。

タッチパネルではありませんので、指で画面を触って操作することはできません。ノングレア液晶なので、目が疲れにくいです。

Windows 11 Proも選択可能でストレージの暗号化機能や仮想化技術を使える
OSは多くのモデルがWindows 11 Homeを搭載していますが、一部のモデルではWindows 11 Proも選択することができます。
一般的な用途であればWindows 11 Homeで全く問題ありません。
Windows 11 Proでは、Windows 11 Homeの機能に加えて、bitlockerと呼ばれるストレージの暗号化機能や、Hyper-Vという仮想化技術などの機能が使えるようになります。
bitlockerはストレージ全体を暗号化することができます。万が一パソコンが盗難されたり紛失してしまったりしてストレージを抜き出されても、暗号化されているためデータを読み出すことができません。セキュリティを高く保つことが可能になります。仕事のデータを保存していたりするなど、機密性の高い情報をたくさん扱う場合にはあると役に立つ機能です。
Hyper-Vはプログラミングを行う場合にあると便利な場合があります。VMwareなどの仮想マシンのようなもので、プログラムを書いて動かしたい場合によく使われます。
テレワークやリモート会議に活用できるカメラとマイク、スピーカーを搭載
最近は在宅勤務を進める企業が増え、自宅でテレワークやリモート会議を行うことも多いでしょう。ZoomやTeams、Skypeなどのビデオ会議ソフトを使って仕事を進めることも多いと思います。
DELL Inspiron 15 AMD (3535)にはカメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、これ1台あればテレワークやリモート会議に対応することができます。
[カメラとマイク]

カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載されています。

スピーカーは底面の左右2か所に搭載されています。音声を問題なく聞くことができます。もし、よりしっかり聞き取りたいということであれば、本体側面にあるヘッドフォンジャックにイヤホンなどを挿して使用すると良いでしょう。
セキュリティについて
DELL Inspiron 15 AMD (3535)は、指紋センサーが非搭載のモデルが多いですが、筐体カラーを選択できるモデルでは指紋センサーを搭載することが可能です。
指紋センサーが必要な方は、カラーが複数選択できるモデルの「カスタマイズして購入」ボタンをクリックすると、指紋センサーを選択することが可能になります。


指紋センサーがあると、他人が勝手にログインしてパソコンを操作することを防ぐことができるので、セキュリティが高まります。また、パスワードの入力を省いて、ワンタッチでログインすることができるようになるので、操作性がアップするのもうれしいポイントです。
また、カメラには顔認証機能やプライバシーシャッターは搭載されていません。プライバシーシャッターがあると、ZoomやTeamsを使っているときに気が付かない間にカメラに映っていたということを防止することができるのですが、残念ながらこのPCにはこの機能はありません。
ポート類はバランスよく搭載
DELL Inspiron 15 AMD (3535)に搭載されたインターフェースは、以下のようになっています。よく使われるポート類がバランスよく搭載されていますので、様々な周辺機器を接続することができるでしょう。
・USB3.2 Type-Aポート×1
・USB2.0 Type-Aポート×1
・USB Type-Cポート×1
・SDカードスロット(フルサイズ)
・ヘッドフォンジャック


USBポートは標準サイズのUSB3.2 Type-Aポートが1つとUSB 2.0 Type-Aポートが1つ、そしてUSB Type-Cポートが1つあり、USB機器の接続も安心です。USBメモリとマウスを挿して使うなど、複数同時接続が可能です。
以下でも解説していますが、USB Type-Cポートはデータの転送のみに対応しています。画面出力やPower Deliveryによる充電機能はありません。
他にもプレゼンに使えるHDMIポート、SDカードスロットも搭載されています。SDカードスロットはフルサイズに対応したものになっています。
プレゼンに使ったり、複数モニターで作業するときに使われる画面出力機能については、HDMIポートが使えます。

HDMIポートを使って実際にPCの画面をモニターに映し出してみました。HDMIケーブルでPCとモニターをつなぐだけで、簡単にPCと同じ画面を映し出すことができました。

また、PCと同じ画面を映し出すだけでなく、2画面でそれぞれ別の作業に使うことも可能です。ディスプレイが2つ使えるようになりますので、いちいちウィンドウを閉じたり開いたりする必要もなく、作業がはかどります。在宅勤務で作業をするときなど、仕事の効率がアップしますので、作業が早く終わります。
最近のノートPCはUSB Type-Cからもディスプレイ出力できる製品が多いですが、DELL Inspiron 15 AMD (3535)では対応していません。HDMIが使えれば問題ないことがほとんどですが、もしUSB Type-Cを使ったディスプレイ出力を考えている人はご注意ください。
バッテリーとACアダプター
ACアダプターとケーブルは下の写真のようになっています。
ケーブルを含めた重さは318gでした。ACアダプターはコンパクトで手のひらに収まるサイズ感です。
USB Type-CポートはPower Deliveryに対応していません。モバイルバッテリーを使ってPCを充電することはできません。
主な仕様と選び方
DELL Inspiron 15 AMD (3535)の主な仕様は以下のようになっています。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 256GB / 512GB |
ディスプレイ | フルHD(解像度:1920×1080) 非光沢 リフレッシュレート:120Hz 15.6インチ |
ポート類 | USB3.2 Type-A×1 USB Type-C×1 SDカードスロット HDMI |
Office | 選択可 Office Personal Office Home & Business Office Professional |
重さ | 約1.63kg |
今回のレビューで使用したDELL Inspiron 15 AMD(3535)の主な仕様は以下の通りです。
CPU: Ryzen 3 7320U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
OSはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proを選択することができます。ビジネスなどで必要な場合や、暗号化機能のbitlocker、仮想化技術のHyper-Vを使いたい場合はWindows
11 Proを選択してください。
ただ、仕事用途であっても、メールやネット、Officeソフトを使った書類作成などの一般的な用途であればWindows 11 Homeで全く問題ありません。通常はWindows
11 Homeを選択すればよいでしょう。
CPUはRyzen 3 / Ryzen 5 / Ryzen 7から選択できます。性能はRyzen 3 < Ryzen 5 < Ryzen
7となります。いずれもAMD製の最新世代のCPUです。
どのCPUにするか迷ったら、Ryzen 5を選択しておけば良いでしょう。バランスのとれた高い性能で快適に使うことができます。
Ryzen 7はRyzen 5よりも高い性能です。より高速な方が良い場合はRyzen 7を選択してみてください。
Ryzen 3はRyzen 5よりも抑えめの性能です。ネットやWord、Excelなどの一般的な作業であれば問題なく使うことができ、価格も一番安くなるのが魅力です。ただ、負荷のかかる作業をすると、Ryzen
5やRyzen 7と比べると時間がかかります。軽めの作業が多いのであれば、Ryzen 3でも良いと思います。
インターネットにはWi-Fi 5に対応しています。通常はWi-Fi 5まで対応していれば問題なく使うことができますが、Wi-Fi 6やWi-Fi
6Eを使いたい人はご注意ください。
メモリは8GBまたは16GBを選択することができます。ネットや動画鑑賞、WordやExcelなどの書類作成といった一般的な作業であれば、8GBのメモリで全く問題ありません。もし、グラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、デュアルチャネルとなる16GBのメモリを選択すると良いでしょう。
Officeの有無も選択できます。Officeを選択する場合は、Office Personal、Office Home and Business、Office
Professionalから選べます。Word、Excel、PowerPoint、Outlookが必要であれば、Office Home and
Businessを選択してください。Office PersonalはWord、Excel、Outlookのみとなります。
ベンチマーク
Passmarkというソフトを使って、CPUとストレージのベンチマークを測定しました。測定に用いたパソコンのスペックは、この上の性能と仕様の項を参照してください。
まずCPUです。スコアは9413となりました。Ryzen 3 7320Uは抑えめの性能ですが、ネットや動画鑑賞、WordやExcelなどの書類作成といった一般的な作業であれば問題なく使うことができます。
Ryzen 5 7530Uの場合はこの約1.7倍高い性能、Ryzen 7 7730Uはこの約2倍高い性能となります。

続いてストレージです。スコアは11047となりました。すごく高いスコアというわけではありませんが、高速な動作が可能です。パソコンの起動や終了、アプリの動作やデータの読み書きが高速化されます。

まとめ
DELL Inspiron 15 AMD (3535)は、15.6インチのサイズがありながらも重さがわずか1.60kg(実測値)と、とても軽いノートパソコンです。
持ち運んで使うこともできるので、普段は据え置いて使いながらも、時々は自宅や会社に持ち運ぶという使い方ができます。
最新のCPUを搭載し性能も高いです。快適に使えるでしょう。上質なデザインというのも良いですね。
持ち運べる軽量な15.6インチノートPCを探している方は、是非検討してみてください。
詳細はこちら → Inspiron 15 (AMD)(直販サイト)
- DELLの持ち運びに便利な薄型で軽いノートパソコン
- [レビュー]DELL Inspiron 14は上品なデザインで軽量なノートパソコン
- A4サイズで軽量 DELL Inspiron 13使用レビュー
- [レビュー]DELL New XPS 13はコンパクトで出張に最適な高性能ノートPC
- DELLの持ち運びに便利な薄型で軽いノートパソコン