ノートパソコンの盗難保険について
ノートパソコンが盗難にあった場合の保険や保証についてご紹介します。盗難に対する保険をかけるには、基本的にはパソコンメーカーの保証とそれ以外の保険という2つの方法があります。
メーカーの保証
ノートパソコンを購入すると、通常は1年から3年のメーカー保証が標準でついてきます。メーカー保証では故障や修理に対してのサポートが手厚いのですが、どのメーカーも通常のメーカー保証では盗難には対応していません。盗難や水濡れ、災害などの偶発的な損傷などもカバーする、さらに別の保証を追加する必要があります。しかし、メーカーによっては、水濡れなどには対応していても、盗難に対するメーカー保証をサポートしていないところもあります。各メーカーの盗難に対する保証状況は以下のようになっています。
メーカー | 盗難保証 |
---|---|
東芝 | 東芝プレミアム保証で対応。 通常のメーカー保証を延長し、さらに偶発的な事故や災害による破損や損傷にも対応しています。盗難による保証の場合には、警察に盗難届を提出し、その際に発行される「受理番号」が必要になります。 購入時ならびに購入後60日以内にプレミアム保証をつけることが可能。 |
富士通 | なし |
NEC | なし |
パナソニック | 3年保証特別プレミアムプランで対応。 Let's noteのプレミアムエディションを直販サイトで購入した場合にのみ、無償で付属する保証です。日本国内において生じた、水濡れ、自然災害、盗難、火災、落雷など、すべての偶然な事故によるレッツノートの損害に対して、無償で引取修理のみならず、全損にも対応。 盗難による保証の場合には、警察に盗難届を提出し、その際に発行される「受理番号」が必要になります。 |
VAIO | なし |
Lenovo | 拡張保守で対応 盗難による保証の場合には、警察に盗難届を提出し、その際に発行される「受理番号」が必要になります。 |
HP | HP Care Packアクシデントサポートサービスで対応。 水濡れ、落下、過電流、盗難に対応。 盗難による保証の場合には、警察に盗難届を提出し、その際に発行される「受理番号」が必要になります。 盗難時に製品購入金額の範囲で代替品を提供 盗難被害時のサポート提供については警察署への盗難届けの提出、およびサポート窓口への連絡と購入金額が証明可能な資料の提示が条件。 |
Dell | 偶発損害保証で対応。1年間のみ。購入時のみ。 水濡れ、落下、過電流、盗難に対応。 |
Apple | なし |
盗難に対して保証してくれる場合は、どのメーカーであっても警察に盗難届を出す必要があります。盗難にあったことを証明する必要があります。
また、盗難保証などの追加保証サービスは、購入時または購入日から3か月以内など、購入してから早めに入る必要があります。時間が経過してからではメーカーの追加保証サービスには入ることができません。
では、メーカー保証で盗難に対応していない場合にはどうすれば良いでしょうか?それが、クレジットカードで保険をかけるという方法です。
クレジットカードで保険をかける
パソコンに盗難保険をかけるのに、クレジットカードがサポートする保険を利用することもできます。
三井住友VISAカード
名称 | お買物安心保険(動産総合保険) |
内容 | ゴールド、プライムゴールド、ヤングゴールド、エグゼクティブ、クラシックA、アミティエ、クラシック、デビュープラス、バーチャルカードの本会員または家族会員が、これらのカードを用いて購入した商品が保険適用の対象となります。 カードを用いて購入した商品(帯電話、コンタクトレンズ、現金および金券類、食料品などを除く)が壊れたり盗まれたりしたときに補償してもらえます。 |
補償期間 | 購入日および購入日の翌日から90日間 |
対象 | カード名義人、家族会員 |
対象範囲 | 国内、海外での利用 |
費用 | なし |
詳細 | https://www.smbc-card.com/mem/service/li/ hoken_okaimono.jsp |
申し込み |
アメリカンエクスプレスカード
名称 | 持ち物まるごと保険「プロテクト YOU」 |
内容 | 携行品の紛失や盗難だけでなく、自宅の鍵の紛失・盗難やその交換費用、さらには現金の紛失・盗難に対する補償。 携行品は、バッグ、財布、ノートパソコン、ポータブルプレーヤー、メガネ、化粧品、携帯電話、電子辞書、ポータブルゲーム等。携帯式通信機器、コンピュータ、携帯式音楽プレーヤー、デジタルカメラなどが含まれます。 |
補償期間 | 購入日および購入日の翌日から90日間 |
対象 | カード名義人、家族会員 |
対象範囲 | 国内、海外での利用 |
費用 | 980円/月 または 1,850円/月 |
詳細・申込み | https://www.americanexpress.com/japan/contents/ benefits/insurance/products/protectyou.shtml |
アスキーカード
名称 | アスキーパソコン・タブレット保険 |
内容 | パソコンはもちろんのこと、標準で電話機能が搭載されていないタブレット(iPadやKindle Fire HDなど)や周辺機器全般が保険の対象となります。火災、落雷、破裂、爆発、盗難、水濡れ、落下、他物との接触・衝突等の、国内での偶然な外来の事故によって被った損失に対して保険が適用となります。アスキーカード以外のカードで購入したものでも70%の補てん率が適応されますが、アスキーカードで購入したものであれば100%補てんされるのがうれしいところです。 ただし、購入からの経過年数に応じて、時価が減額されていきます。 |
補償期間 | アスキーカード入会1か月後から退会まで |
対象 | カード名義人 |
対象範囲 | 国内のみ |
費用 | 年会費1950円 |
詳細・申し込み | http://weekly.ascii.jp/asciicard/ |
補償される範囲は?
盗難で補償される場合、メーカー保証であってもクレジットカードに付随する保険であっても、機器の購入にかかった金額に近い額が補償されます。盗まれたパソコンに保存されていたデータの価値を換算して支払われるわけではないので、ご注意ください。たとえ、資産価値の高いデータが保存されていたとしても、それは保証・保険の範囲には含まれていません。