持ち運び用ノートPCに最適なのはハードディスクかSSDか?
持ち運び用のノートパソコンを選ぶときに、データの保存先がハードディスクのものとSSDのものがあります。なるべく安く買いたい、大事なデータが入っているからどちらもそれぞれメリット・デメリットがありますが持ち運び用にはどちらが良いのでしょうか?
価格 | 丈夫さ | 速度 | 重さ | 静音性 | 容量 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ハードディスク | 安い | 壊れやすい | 遅い | 重い | 音がする | 1TB以上可能 |
SSD | 高い | 壊れにくい | 速い | 軽い | 静か | 512GB程度まで |
ハードディスクは安価で大容量だが重くて故障しやすい
ハードディスクは昔からあるデータの保存先で多くのパソコンに搭載されてきました。多く作られていることもあり、価格は非常にこなれていてとても安いです。保存できるデータの容量も大きく、1TB以上のデータを保存できます。ノートパソコンでも1TBの容量を持つハードディスクが搭載されたモデルが販売されています。
ただ、メリットというと安くて大容量ということくらいです。出張に持っていく際には、持ち運びによる振動や衝撃などが加わる心配がありますが、ハードディスクの場合は振動や衝撃に弱く壊れやすい作りになっています。出張先で故障せずに使いたいものですが、ハードディスクでは故障の確率が上がってしまいます。
また、下でも書いていますが、ハードディスクはSSDと比べて重いです。持ち運ぶ際にパソコンの重量が増えてしまい負担に感じるかもしれません。
SSDは高価で容量も小さいが軽くて故障しにくい
一方で最近はSSDが搭載されているノートパソコンも増えてきました。SSDはハードディスクに比べると価格も高く、保存できるデータ容量も少な目です。現状では512GBくらいが最大容量で、通常は256GBや128GBくらいのものが多いです。
SSDにはこのようなデメリットがありますが、SSDは振動や衝撃に強いという特徴があります。実際、衝撃に強いということを売りにしているノートパソコンの多くにSSDが搭載されています。移動中に壊れてしまっては困りますので、出張用のノートパソコンとして非常に強みになるのではないかと思います。
外出時に用いるノートPCであれば、それほど大容量のストレージは必要ないかもしれませんね。メインのパソコンにデータをすべて保存しておいて、必要な分だけ移してあげれば128GBや64GB程度でも十分に使えるのではないかと思います。
また、SSDはハードディスクに比べて軽量です。出張時に持ち運ぶ際、少しでも軽い方が負担が少なくなりますのでSSDを搭載したノートパソコンの方が持ち運び向きと言えると思います。
SSDの方が高速に動作する
さらにSSDのメリットとして、「動作が高速」というのがあります。特にパソコンの起動時にそれを実感できると思います。ハードディスクだと起動に30秒近くかかっていたとしても、SSDだとわずか数秒で起動します。外出先ではわずかな時間でパソコンが起動してくれた方がうれしいです。
特に顧客にパソコンを使ってプレゼンをする場合など、私の場合は電源を入れてから起動するのを待ってもらうのが申し訳なく思ってしまいます。起動するまでに間をつなぐための会話をする面倒もありますし、せっかちな人だと「まだ?」と聞いてこられたこともありました。SSDだと起動までの時間がわずか数秒ですので、顧客を待たせることなく打ち合わせに入ることができます。
もちろん、起動の時間が速くなるだけでなく、ソフトの起動時間やデータ処理の速度も速くなります。データの書き込み・読み込みの時間がハードディスクに比べて速くなるので、全体的な処理時間の短縮につながります。
出張や旅行用など持ち運びに適しているのはSSD
以上のことを考えると、出張や旅行用など持ち運びに適しているのはSSDだといえます。壊れにくい、軽い、高速に動作するという点で、モバイル環境でしっかりと使えるのではないかと思います。
実際、私もSSDを搭載したノートパソコンを使うようになってから、パソコンが壊れる心配も減りましたし、軽くて高速に動作する環境が手に入りました。SSDは起動が速いので、空き時間にカフェに入ってメールをチェックするというのも簡単にできるようになり、時間の有効活用ができています。
SSD搭載のノートパソコンはハードディスクのものと比べるとやや割高感はありますが、それを補って余りある快適さが得られると思います。