[レビュー]ThinkBook 13s Gen2は高性能で持ち運べるビジネスノートPC
指紋センサーやカメラカバーが搭載されていてセキュリティも高く、大事なデータを守ることができます。シンプルなデザインで様々な場面になじみやすく、ビジネス用途にも使いやすいです。
しかも、価格もこなれていて、10万円を大きく切る価格帯から購入できるのもうれしいポイントです。
Lenovo ThinkBook 13s Gen2を実際に使用してみましたので、レビューをご紹介します。
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このページの内容
高い性能を発揮し、10万円以内で購入できる
Lenovo ThinkBook 13s Gen2はインテル製の最新CPU(Core i5-1135G7、Core i7-1165G7)を搭載しています。とても高い性能で、軽快に動作します。
また、実際にCPUの性能を計測してみたところ、とても高いスコアが得られました。ネット、メール、動画鑑賞、WordやExcelなどを使って書類を作成するなど、幅広い用途に用いることができます。

13.3インチ、約1.26kgの軽いノートPCで持ち運びがしやすい
Lenovo ThinkBook 13s Gen2は重さが約1.26kgのノートパソコンです。1kgを切るモバイルノートPCと比べると若干重さがありますが、片手でも簡単に持ち上げることができ、十分に軽くて持ち運びがしやすいです。

実際に重さを計測してみました。約1.26kgとなっていてカタログ掲載値とほぼ同じでした。

サイズは13.3インチです。A4ノートとほぼ同じ大きさです。仕事ではA4サイズの資料をよく使いますが、それらと重ねてもサイズがほぼ同じでかさばりません。

本体は薄くできています。デスクの上に置いても圧迫感がなく、スッキリとしています。

筆者の使っているビジネスカバンに、Lenovo ThinkBook 13s Gen2を入れてみました。A4ノートとほぼ同じ大きさなので、かさばることなく収まりました。本体が薄くなっているので、カバンの中のスペースにも余裕があります。

本体はアルミニウムでできていて、丈夫な作りになっています。持ち運びが多い環境でも安心して使うことができます。また、データを保存するストレージはSSDとなっていて、振動や衝撃に強いのが特徴です。PCを持ち運ぶ場合でも、データを安全に保存できます。
ビジネスに最適なスリムでシンプルなデザイン
Lenovo ThinkBook 13s Gen2はカラーがシルバーで、しかもとてもシンプルなデザインをしているので、仕事で使いやすいです。オフィスで使う、顧客の元でプレゼンをする、カフェで使うなど、様々な場面にすぐに馴染みそうです。

ロゴは天板に2つあります。右下に製品名のThinkBookのロゴがあり、左上にメーカーのLenovoのロゴがあります。ロゴが端にあって中央部分に何もないので、シンプルな印象を受けます。肌触りも良く、アルミニウムでできた素材の質感とシルバーの色合いが高級感を感じさせます。

本体がスッキリしていると、使っていてとてもかっこよく見えます。

キーボードはシルバーの背景にダークグレーのキーが並んでいます。

カメラレンズカバーと指紋センサーを搭載していて、安心のセキュリティ
Lenovo ThinkBook 13s Gen2にはレンズカバー付きのカメラが搭載されています。
レンズカバーがあることによって、カメラ自体にカバーをかけることができるようになります。カメラが動作している状態であっても、カバーがあることによって絶対に撮影されることはありません。レンズカバーはレンズのすぐ上にあるレバーを手で左右にスライドさせることで、ONとOFFの切り替えができます。

テレワークなど、ZoomやTeamsを使って作業をするときに使えます。間違ってビデオ通信の設定になっていたとしても、カバーをかけておけば絶対に自分が映ることはありません。カメラに絶対に映りたくないときに利用すると良いでしょう。
また、セキュリティを高める効果もあります。最近ではカメラを乗っ取って、PCを操作する人の情報を盗むビジュアルハッキングを行うウイルスも出回っています。万が一ウイルスに感染しても、カバーがあれば撮影される心配はなくなります。
また、電源ボタンに指紋センサーが搭載されています。電源ボタンを押すのと同時に指紋認証が機能しますので、ログイン画面で二度押しする必要がありません。文字通り、ワンタッチでPCの起動とログインが完了します。

指紋センサーがあれば、他人が勝手にPCを使うのを防ぐことができ、セキュリティの向上に役立ちます。
キーボード
Lenovo ThinkBook 13s Gen2は、下の写真のようにスタンダードな日本語配列のキーボードになっていて、わかりやすいものになっています。
アルファベットキーや数字キー、記号キーなどの大きさが揃っていますし、EnterキーやShiftキー、半角全角切り替えキーなどの良く使うキーも十分な大きさがあり使いやすいです。

キーボードの左半分です。

キーボードの右側です。BackSpaceキーと「\」など、くっついているものもありますが、特に問題なく入力できました。

本体は13.3インチの大きさがありますので、キー同士の間隔やキーを押したときの深さ(キーストローク)も問題ありません。快適に入力できます。

バックライトにも対応しています。部屋が暗くなるセミナー会場で入力作業を行う場合や、飛行機や夜行バスなどで作業をする場合などにも使えます。

2種類の解像度から選べるIPSディスプレイ
ディスプレイはWUXGA画質(解像度1920×1200)とWQXGA画質(解像度2560x1600)の、解像度が異なる2種類から選ぶことができます。一般的な用途であればWUXGA(解像度1920×1200)で全く問題ありません。高精細な画面がよければ、WQXGA(解像度2560x1600)を選択してください。

また、ディスプレイはIPS液晶となっています。sRGBカバー率は98.5%となっていて、色表現が豊かで動画や画像も楽しめます。また、下の写真にあるようにどの角度から見ても綺麗に表示されます。色合いが見る角度によって変化することなく、鮮やかな表示が可能です。

また、ディスプレイを取り囲むフレームが細くなっていて、洗練された印象があります。画面を広く使えますし、細くなった分、本体の小型化と軽量化につながっています。

周辺機器との接続に用いるポート類
周辺機器との接続に必要なポート類は下の写真のようになっています。
・USB3.1ポート×2
・USB Type-Cポート×1
・HDMIポート
・マイク・ヘッドフォンジャック
・USB Type-Cポート×1
・HDMIポート
・マイク・ヘッドフォンジャック


USBポートは2種類あり、USB Type-C、フルサイズのUSBポート(USB3.1×2)となっています。USB Type-Cポートを備えたスマホの接続もできますし、複数のUSB機器を同時に接続することも問題ありません。
ただ、SDカードスロットが搭載されていません。HDMIやUSBポートと比較すると使用頻度は低いのですが、必要であればUSBポートに挿して使うSDカードリーダーを別途用意してください。
HDMIポートがありプレゼンに活用できます。ケーブルを直接挿すことができるので便利です。実際にケーブルをPCとつないでみたところ、問題なくPCの画面を映し出すことができました。

スピーカー
スピーカーはHarman Kardon製です。

スピーカーは本体の底面にあります。テーブルからの音の反射を計算されて設計されているようで、音質は良いです。音楽も動画も楽しめるでしょう。

Windows 10 Proを選択可能
ThinkBook 13s Gen2はOSにWindows 10 Homeだけでなく、Windows 10 Proも選択することができます。
Windows 10 Proを選択するとbitlockerと呼ばれる機能が使えるようになり、ストレージ全体を暗号化することができます。外に持ち出したときに万が一パソコンが盗難にあっても、ストレージが暗号化されているのでデータを盗み見られる心配がなくなります。大事なデータを守ることができるので安心です。
また、Windows 10 Proでは、Hyper-Vと呼ばれる仮想化機能を使うことができるので、プログラミングなどで使うのにも便利です。
最大15.7時間のバッテリーとACアダプター
ThinkBook 13s Gen2のバッテリー持続時間は約15.7時間です。1回の充電でしっかり使うことができるでしょう。
また、ACアダプターは下の写真のようになっています。

ACアダプターと電源コードを含めて、重さは約340gでした。前モデルのものよりも少し重たくなったのが残念ですが、特に問題なく使えるでしょう。

スペックと仕様の確認
Lenovo ThinkBook 13s Gen2のスペックを確認してみましょう。
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
メモリー | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 256GB / 512GB |
グラフィックス | インテルIris Xe |
無線LAN | ○ |
有線LAN | - |
光学ドライブ | - |
SDカードスロット | - |
HDMI | 〇 |
USBポート | USB3.1 × 2 USB Type-C × 2 |
ディスプレイ | IPS液晶 光沢なし WUXGA (1920x1200) WQXGA(2560x1600) |
サイズ | 13.3インチ |
Officeソフト | Office Home and Business |
厚み | 14.9mm |
重さ | 1.26kg |
バッテリー持続時間 | 約15.7時間 |
保証期間 | 1年(有償で5年まで延長可) |
今回のレビューで使用したThinkBook 13s Gen2の主な仕様は以下の通りです(メーカー貸出機)。
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i5-1135G7
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
ディスプレイ:IPS液晶 WUXGA (1920x1200)
OSはWindows 10 HomeまたはProから選ぶことができます。一般的な使い方であれば、Windows 10 Homeで全く問題ありません。もし、ビジネス用途であったり、セキュリティを高めたい、Hyper-Vを使ってプログラミングがしたいなどであれば、Windows 10 Proを選択すると良いでしょう。
Lenovo ThinkBook 13s Gen2では、CPUはCore i5またはCore i7を選択することができます。メモリは8GBまたは16GBから選べます。
ネットを見たり、Officeソフトで書類を作成する、メールを送受信する、SNSをするというような一般的な使い方であれば、CPUはCore i5、メモリ8GBの構成を選択すれば快適に動作します。この構成であれば、価格も抑えられてコストパフォーマンスがとても高いです。
もし、より高い性能ということであれば、Core i7、メモリ16GBの構成を検討してみてください。
ベンチマーク
Passmarkというソフトを使って、CPUとストレージのベンチマークを測定しました。測定に用いたパソコンのスペックは、この上の性能と仕様の項を参照してください。
まずCPUです。スコアは12008となり、高い値を示しました。Core i5-1135G7を搭載した他のノートパソコンよりも高いスコアです。とても快適に使うことができる性能です。

続いてSSDの性能評価です。スコアは9757となりました。高速に動作し、快適に使うことができるでしょう。

外観のチェック
それではThinkBook 13s Gen2の外観を確認してみましょう。
天板のカラーはシルバーとなっていて、左右の両端にLenovoとThinkBookのロゴが刻印されています。中央に何もないので、全体的にシンプルな印象を受けます。
ベゼル(ディスプレイを取り囲むフレーム)は上下左右ともにスリムです。
背面から見たところです。
本体の各側面の写真になります。
まとめ
Lenovo ThinkBook 13s Gen2は高い性能を持っているうえに、8万円台から購入できる非常にリーズナブルなノートパソコンです。
持ち運んで使うのに便利な大きさと軽さを備えていて、しかも丈夫でセキュリティもしっかりと対策がされています。ビジネス用途に使うのに最適な1台です。
仕事などでノートパソコンを外に持ち出すことが多いような場合には非常に便利ですので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
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