クリエイティブな2in1 PC FMV LOOX WL1/G体験レビュー
富士通FMV LOOX WL1/Gは、非常に映りの良い13.3インチの有機ELディスプレイを搭載し、デジタルペンでの書き込みにも対応した2in1
PCです。
イラストを描いたりするなど、クリエイティブな作業に最適です。また、デスクトップPCやノートPCと直接接続して使用することも可能なので、作業の効率を大きくアップすることができます。
キーボードを取り付けるとノートパソコンとしても使うことができ、PCの活用の幅が広がります。
実際に富士通FMV LOOX WL1/Gを使ってみましたので、レビューをご紹介します。
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このページの内容
世界最軽量の13.3インチのWindowsタブレット
富士通FMV LOOX WL1/Gは13.3インチのサイズのWindowsタブレットPCです。下の写真のように、タブレットとキーボードを分けることができるようになっています。ノートパソコンとして使いたいときはキーボードを取り付け、動画を見たりネットサーフィンをしたいだけのように、入力作業が必要でないときはタブレットだけで使うことができます。
タブレットにはスタンドがついています。スタンドがあることによって自立させることが可能になり、手で持つ必要がなくなります。とても楽に使うことができるのがうれしいです。
スタンドの角度は自由に変えることが可能です。好きな角度で簡単に止めることができます。
実際にタブレットとキーボードを取り付けたところです。Windowsノートパソコンとして使うことが可能です。
実際に手で持ってみると、とても軽いです。13.3インチのWindowsタブレットPCとしては世界最軽量になります。重さを量ってみると、以下のようになりました。タブレット本体だけだと、たったの594gしかありませんでした。楽々持つことができます。
タブレットにスタンドを取り付け、さらにキーボードを取り付けるとほぼ1.0kgとなりました。13.3インチのノートパソコンと考えると、とても軽い部類に入ります。
これだけ軽いと、取り扱いがとても簡単にできますし、カバンに入れて会社やカフェなどに持ち運ぶのも楽々できます。とてもフットワークの軽いPCです。
サイズを確認してみましょう。本体にキーボードを取り付けた状態で、A4ノートとサイズを比較してみました。下の写真のように、横幅はA4ノートよりは少し大きいですが、奥行き方向はコンパクトにできています。ほぼA4サイズのPCといって大丈夫でしょう。
厚みも抑えられていてスッキリしています。
実際にカバンに入れてみたところです。スペースにも余裕があり、私物をしっかり入れることができます。そして、とにかく軽いので、疲れにくいのがうれしいです。
デジタルペンが使え、クリエイティブに作業ができる
FMV LOOX WL1/Gでは、LOOXペンと呼ばれるワコム製のデジタルペンを使うことができます。マウスやキーボードからの入力だけでなく、手書きで文字や線などを書き込むことができるようになります。より繊細な作業ができるようになり、クリエイティブな作業を行うことができます。
形状は一般的なペンと同じで、違和感なく持つことができ、グリップ感も良いです。
LOOXペンのセットになります。ペン本体にくわえて、替え芯や充電用のケーブルも付属します。
イラストを描いたり、写真や画像の編集作業を行う人にとって、ペンが使えるととても作業がはかどると思います。タブレットとして使えるので、テーブルの上に水平に置き、手書きで絵を描いたり、ペンで細かな描き込みを行うことができます。
FMV LOOXのディスプレイはツルツルしているので、紙に描きこむような引っ掛かりはあまりありませんが、4096段階の筆圧検知にも対応していて滑らかに描くことができました。
また、下でも解説していますが、FMV LOOX WL1/Gは有機ELディスプレイを搭載していて色域が広いので、高品質な作品の制作を行うことができるでしょう。
仕事で使う場合には、会議やミーティングの議事録を作成するのにも便利です。文字を手書きでき、色を変えたり線の太さを変えたりといったことも簡単にできます。関連するホームページのURLや画像を埋め込んだりもできるので、よりわかりやすい議事録の作成が可能になります。
美しい表現が可能な有機ELディスプレイ
FMV LOOX WL1/Gは有機ELディスプレイを搭載しています。sRGBカバー率とDCI-P3カバー率は100%、Adobe RGBカバー率も97.5%となっていて、色域は非常に広いです。画像や映像の編集作業にも十分なクオリティです。もちろん、画像や動画を見るのも楽しめます。
有機ELディスプレイとあって、映り方も綺麗です。別の角度から見ても、美しい表示です。
光沢ディスプレイとなりますので、映り込みは多少あります。ただ、その分鮮やかに表示されます。解像度は1920×1080(フルHD)となっています。
デスクトップPCやノートPCと接続して効率的な作業ができる
FMV LOOX WL1/Gの非常にユニークな機能だなと思ったのが、デスクトップPCやノートPCと組み合わせて使えるということです。
自宅や職場で使っているPCと組み合わせることで、作業の効率化や、よりクリエイティブな使い方ができるようになります。主な機能としては以下の3つです。
(2)他のPCからFMV LOOXを操作することができる
(3)FMV LOOXの画面を拡張することができる

クリエイティブコネクトというアプリをインストールしてしまえば、あとは標準で付属しているUSB Type-Cケーブルを使って、FMV LOOXともう一つのPCを接続するだけで簡単に使うことができるようになります。
外部モニターとして使用する
デスクトップPCやノートPCをメインに使い、FMV LOOXをサブモニターとして使う使い方です。メインPCと同じ画面を複製することも、画面を拡張して2画面で使用することも可能です。
有機ELディスプレイをモニターとして使うことができるので、非常に映りの良いディスプレイとなります。
画像や動画編集のためのディスプレイとして使うのにも良いですし、オフィスワークのサブディスプレイとしても良いでしょう。
他のPCからFMV LOOXを操作する
メインPCと接続することで、メインPCのキーボードやマウスを使ってFMV LOOXを操作することが可能になります。FMV LOOXのキーボードを使わなくてすむようになります。
メインPCとFMV LOOXを同時に使用することができるようになるだけでなく、外出先に持っていく場合にはキーボードが不要になるので荷物を減らすことができます。
また、PC間でファイルの移動やコピーも簡単にできるようになります。画面から画面へ直接マウスを移動するだけでできます。USBメモリやネットワークを経由する必要がなくなるので、非常に効率的に作業することができます。
FMV LOOXの画面を拡張する
FMV LOOXをメインPCとする場合の使い方になります。デスクトップPCやノートパソコンとつなげて作業し、デスクトップPCやノートPCのディスプレイをサブディスプレイとすることが可能になります。
FMV LOOXの画面を拡張して、ノートパソコンの画面を利用することができます。
性能はやや抑えめだが、一般的な用途に問題なく使える
FMV LOOXはインテル製の最新CPUであるCore i5-1230UまたはCore i7-1250Uを搭載しています。

両者とも高い性能を発揮しますが、FMV LOOXではタブレットPCということで発熱を抑えるように設計されているのか、本来の性能よりも抑えめになっています。
それでも、ネットやメール、WordやExcelを使った書類作成、ビデオ会議ソフトを使ったテレワークやビデオ会議、画像・動画鑑賞などをするといった一般的な作業に問題なく快適に使用することができます。
メモリは8GBまたは16GBあるので、これらの作業を複数同時に行うことも問題ありません。
また、イラスト制作やデザイン、画像や動画編集などの作業にも使うことができます。ただ、多くのレイヤーを使って描きこむなど、CPUやグラフィックスに高い負荷のかかるような作業は厳しいかもしれません。
インターネットへの接続
インターネットには通常はWi-Fiで接続することが可能です。
また、5GやLTE、3Gで接続できる5Gモデルもラインナップされています。5Gモデルは、CPUがCore i7-1250U、メモリ16GBの構成のみしか選択できませんが、SIMカードが使え、いつでもどこでもすぐにインターネットに接続することが可能です。
5Gモデルでは、格安SIMカードが使え、カードサイズはnano SIMに対応しています。
キーボード
今回のレビューでは専用のFMV LOOXキーボードを使用しています。
FMV LOOXキーボードは以下の写真のようになっています。
キーボードとタブレットの接続は簡単です。接続面はそれぞれ以下のようになっていて、この部分を互いに近づけると、マグネットの力で簡単にくっつきます。分離するときは、軽い力で引っ張ってあげれば簡単に外すことができます。
本体と接続した状態にしておくと、ディスプレイを傷や衝撃から守ることができます。

キーには、英数字のみ刻印されていますが、日本語配列のキーボードです。スッキリして見た目も良いです。
キー入力がとてもしやすいです。指にフィットするようにキーが作られていて、キーの間隔や大きさは問題なく、入力時の打鍵感も良いです。
タッチパッドです。
テレワークやリモート会議に使えるカメラとマイク、スピーカーを搭載
コロナ禍でテレワークやリモート会議をする機会が増えていますが、FMV LOOX WL1/Gにはカメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、しっかりと対応することができます。

スピーカーは本体の側面に2つずつ、合計4つ搭載されています。動画を見たり、ビデオ会議で人の声を聞くのも問題ありません。

マイクとスピーカーにはAIノイズキャンセリング機能が搭載されています。ノイズを減らしたいときには使ってみると良いでしょう。

Windows 11 Proも選択可能でストレージの暗号化機能や仮想化技術を使える
OSはWindows 11 Home、またはWindows 11 Proを選択することができます。
一般的な用途であればWindows 11 Homeで全く問題ありません。
Windows 11 Proでは、Windows 11 Homeの機能に加えて、bitlockerと呼ばれるストレージの暗号化機能や、Hyper-Vという仮想化技術などの機能が使えるようになります。
bitlockerはストレージ全体を暗号化することができます。万が一パソコンが盗難されたり紛失してしまったりしてストレージを抜き出されても、暗号化されているためデータを読み出すことができません。セキュリティを高く保つことが可能になります。仕事のデータを保存していたりするなど、機密性の高い情報をたくさん扱う場合にはあると役に立つ機能です。
Hyper-Vはプログラミングを行う場合にあると便利な場合があります。VMwareなどの仮想マシンのようなもので、プログラムを書いて動かしたい場合に良く使われます。
周辺機器との接続に用いるポート類
周辺機器の接続に必要なポート類は、以下のものが搭載されています。
HDMIポートやUSB Type-Aポート、SDカードスロットなどは搭載されていません。とてもシンプルな構成です。
プレゼンに使ったり、モニターを追加して作業するにはHDMIアダプターがあると安心
上述のようにFMV LOOX WL1/Gに搭載されているポート類はUSB Type-Cのみとなっているので、プレゼンで使ったり、モニターをつないでマルチディスプレイ環境で作業する場合には、下の写真のようなUSB Type-CをHDMIに変換するアダプターがあると便利です。

実際にこのアダプターを使って、PCの画面をモニターに映し出すことができました。ここではPCの画面をそのまま複製して表示していますが、PCの画面を拡張して2画面で作業することもできます。

詳細はこちら → USB Type-C & HDMI変換アダプター
また、USB Type-Cポートがディスプレイ出力に対応しているので、USB Type-Cポートを搭載したモニターを使用すれば、アダプターを使うことなくUSB Type-Cケーブルで直接ディスプレイに出力することが可能です。

バッテリー持続時間は12時間
バッテリー駆動時間は最大で12時間となっています。バッテリーのみで一日中使うにはやや心配なので、もし長時間外出先で使用するような場合には、ACアダプターを携帯するようにしましょう。
ACアダプターは以下のような感じになっています。
手のひらサイズで、ケーブルを含めた重さは247gとなっていました。ACアダプターとしては標準的です。持ち運ぶのも問題ないでしょう。
ちなみに、Power Deliveryに対応したモバイルバッテリーや充電器をUSB Type-Cポートに接続すれば、PCの充電を行うことができます。実際に試してみたところ、20W以上の出力があれば、PCの電源がONでもOFFでも充電することができました。
もし、外出先でACアダプターを忘れてしまったという場合には、スマホのモバイルバッテリーを使うことができますので安心です。
主な仕様と選び方
富士通FMV LOOX WL1/Gのスペックをご紹介します。
項目 | 内容 | |||
---|---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home / Pro | |||
CPU | Core i5-1230U Core i7-1250U |
|||
メモリ | 8GB / 16GB | |||
ストレージ | SSD: 約128GB / 約256GB / 約512GB / 1TB | |||
サイズ | 13.3インチ | |||
ディスプレイ | 有機EL フルHD(1920x1080 光沢) タッチ対応 |
|||
Office | 選択可 Office Home and Business |
|||
重量 | 599g (本体のみ) 742g (スタンド装着時) |
今回実際に使用したFMV LOOX WL1/Gのスペックは以下のようになっています。
CPU: Core i7-1250U
メモリ: 16GB
SSD: SSD 512GB
OSはWindows 11 Home、またはWindows 11 Proから選択することができます。
Windows 11 Proではbitlockerと呼ばれるストレージ全体を暗号化する機能が使えるのでセキュリティを強化できます。また、Hyper-Vという仮想化技術が使えます。プログラミングなどでとても便利な機能です。これらの機能を使いたい場合や、仕事で必要な場合にはWindows
11 Proを選択すると良いでしょう。
それ以外の場合には、Windows 11 Homeで全く問題なく使うことができます。
富士通の公式オンラインサイトWEB MARTで購入すると、メーカーの保証期間が3年になります。万が一故障したとしても、無料で対応してもらえるので安心ですね。
CPUはCore i5またはCore i7を選択することができます。性能はCore i5 < Core i7となります。今回のレビューではCore
i7を搭載したモデルを使用しましたが、本来の性能よりは抑えめとなっていました。Core i5でも同様にやや抑えめになっているのではないかと思われます。
ただ、上述した通り、ネットやメール、WordやExcelを使った書類作成、ビデオ会議ソフトを使ったテレワーク、画像・動画鑑賞などをするといった一般的な作業に問題なく快適に使用することができます。
メモリは8GBまたは16GBあるので、これらの作業を複数同時に行うことも問題ありません。
また、イラスト制作やデザイン、画像や動画編集などの作業にも使うことができます。ただ、多くのレイヤーを使って描きこむなど、CPUやグラフィックスに高い負荷のかかるような作業は厳しいかもしれません。
文書作成に必要なMicrosoftのOfficeの有無もカスタマイズ画面で選択することができます。Officeソフトを選択する場合はOffice
Home and Businessになります。Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteが含まれています。
ベンチマーク
Passmark 10というソフトを使って、CPUとストレージの性能を測定しました。使用したPCのスペックについては、「性能と仕様の確認」の項をご参照ください。
まず、CPUです。スコアは9688でした。ネットやメール、WordやExcel、動画鑑賞など、一般的な用途に使うのに十分な性能が出ています。

続いてSSDの性能です。11031というスコアが出ました。データの読み書きやアプリの動作などが快適に動作します。

デザインのチェック
それでは、FMV LOOX WL1/Gのデザインをチェックしてみましょう。今回は、キーボードを装着した状態のデザインとなります。
キーボードとスタンドのカラーはブラックとなっていて、上質で落ち着いた雰囲気があります。
キーボードを使って、ノートパソコンのスタイルで使用しているところです。とてもスタイリッシュなデザインです。
スタンドを拡大したところです。このスタンドは本体から外すことが可能です。
スタンドの角度は自由に調整することが可能です。
後方から見たところです。
カメラはディスプレイ側だけでなく、背面側にもあります。スマホと同じような感じで使用することが可能です。
各側面の写真です。
まとめ
富士通FMV LOOX WL1/Gは、タブレットとしてもノートPCとしても使える便利な製品です。13.3インチWindowsタブレットPCとして世界最軽量ということもあり、とても軽くて使いやすかったです。
また、有機ELディスプレイを搭載していてとても美しい表示が可能ですし、LOOXペンを使ってイラストを描いたり画像編集などが行いやすく、質の高い作品が制作できそうです。
デスクトップPCなどと接続して使うこともできるので、とても効率的で幅広い使い方ができそうです。
是非検討してみてください。
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