国内・海外のホテルでノートパソコンを使う時に気をつけたい5つのこと
ダークホテルとは?
出張でビジネスホテルに泊まる人も多いと思います。カスペルスキーというセキュリティ専門の会社が発表したところによると、ホテルに滞在している企業幹部を狙ったマルウェア攻撃(ダークホテル攻撃)が行われているそうなのです。
ホテルのLANに接続した際に正規のソフトウェアに見せかけたプログラムを表示したり、有名なソフトウェアの更新を装ったウィンドウが表示されたりといった手段で攻撃されます。攻撃を受けるとパソコンが乗っ取られたり
ウィルスに感染したりします。
このような感染は日本が全体の2/3にも及ぶそうです。非常に危険な状態だと言えます。
もしホテルのLANに接続した際にこのような表示が出ても気をつけられる人ならいいのですが、何も表示されることなく気が付かないうちに攻撃されるかもしれません。ビジネス出張などで重要なデータが入ったパソコンを使う場合には、
細心の注意が必要ですね。できるならホテルのLANにはつながず、wimaxやポケットwifi、テザリングなどで対応した方が良いかもしれません。
ホテルのLANでネットに接続するときに気をつけること
ホテルで提供されている無線LANは手軽にネットに接続できますが、注意が必要です。 カフェや空港など公衆wifiの危険性とセキュリティ対策のページにも紹介していますが、公衆無線LANサービスと同様に、ホテルの無線LANも全室共通の暗号化パスワードを使っていることが多く、のぞき見される危険性があります。
私が以前宿泊したホテルは、全国各地に店舗がある大きなホテルで良く利用するのですが、同じパスワードを違う店舗でも使っていました。ホテルでのネットワーク構成はセキュリティを考えて構築されていることも多いと思いますが、実際どのようになっているかを確認することはできません。もし、何も対策がとられていないとすれば、パスワードを知っ
ていて通信をキャッチすることができれば、その内容が簡単に見られてしまいます。
無線LANで接続する場合、IDとパスワードが必要なサイトの利用は控える、クレジットカード番号を入力しない、
個人情報を送信するようなサイトを利用しない、重要なメールは送らない、といったことを心がけるようにした方が良いです。
無線LANに比べて有線LANの場合は盗み見される危険性は下がりますが、それでもホテルのネットワークがどのようになっているかは知る術がありません。有線LANの場合でも無線LANの時と同様に他人に知られて困るような情報を入力する
サイトは利用しないことをおすすめします。
ホテルのLANにつなぐ場合は、ネットで普通にホームページを閲覧するくらいが一番良いです。 どうしてもIDとパスワードでログインするようなサイトを利用したい場合は、wimaxやポケットwifi、テザリングなどの安全な方法を利用することをお勧めします。
セキュリティソフトを最新の状態にしておく
ホテルのLANにつなぐとホテルのネットワークに参加することになりますが、どのようなネットワーク構成になっているかはわかりません。各部屋が独立していて互いにアクセスできないようになっていればいいのですが、
アクセスできるようになっているととても危険です。
悪意を持った人が泊まっていた場合、侵入されたりパソコンをのぞかれたりすることも考えられます。そのようなことがないように、セキュリティソフトは必ずインストールして常に最新の状態にしておきま しょう。
ファイアウォールを設定しておく
ファイアウォールの設定も大事です。セキュリティソフトを最新の状態にしておくところでも解説しましたが、
不特定多数の人が使うネットワークですので、パソコンに侵入される危険性もあります。そうならないように
OSのファイアウォール設定やセキュリティソフトのファイアウォールを設定するようにしておきましょう。
ファイル共有機能はオフにする
会社や自宅などで、他のパソコンからでも見れるようにファイル共有機能をONにしている場合があります。
普段はほとんど意識していないので意外と忘れがちなのですが、ホテルでノートパソコンをLANにつないで利用するときは
この機能をOFFにしておきましょう。
この機能をONにしていることで、ホテルのネットワークによっては他の宿泊客からファイルが丸見えになる可能性もあります。大事なデータが漏えいする可能性がありますので、ファイル共有機能をONにしている場合は気をつけましょう。
宿泊するホテルのLANのタイプを調べる
テザリングやwimaxなどのサービスを使う場合には気にしなくても問題ないのですが、
ホテルでインターネットに接続することを考えている場合は、宿泊するホテルでLANが使えるかどうか
、そして使える場合はそれが無線LANか有線LANかを調べます。
有線LANしかないホテルもまだまだ多いです。ノートパソコンに無線LAN機能しかないのに、有線LANが使えるホテルに泊まってしまっては意味がないですよね。必要であれば、USBポートを有線LANに変換するアダプターを売っていますので、希望するホテルが予約できない場合には持っていくといいです。
連泊する際はフロントに預けたり、セーフティボックスの利用を考える
ホテルに何日も宿泊するような場合、外出時に部屋にノートパソコンを置いたまま出かけるのが不安に思う方も
いるかもしれませんね。
日本のホテルの場合だとあまり心配しなくてもいい場合が多いのですが、海外のホテルは国によっても泊まるホテル
によってもわからないことが多いです。治安の悪いところだと、日本とは違って盗まれたりするかもしれませんね。
海外の場合だと4つ星以上のホテルだと大丈夫だと思っていいかもしれません。ホテルの等級が高いところに
泊まると一定以上のクォリティが確保されますから、セキュリティ面でも安心できると思います。
ただそうは言っても心配になりますよね。 心配ならホテルのフロントに預けるか、セーフティボックスに預けるのも良いかもしれません。これは日本国内のホテルに泊まる場合にもあてはまります。
どうしても心配なら肌身離さず持っておくのが一番です。
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